ミネラルファンデーションは、なぜこんなに定番化したのか?
十年ほど前でしょうか・・
ミネラルファンデーションという、それまでのベースメイク界に新しい風を吹かせた代物が誕生したのは・・
当時はファンデといえば、リキッドか、パウダーか、の二者択一しかなく、ミネラルが主成分、なんて、「なんて斬新」と思ったことは、記憶に新しいです。
それまでのファンデーションはケミカル成分がほとんどで、どちらかといえば、
「肌に優しい」ことよりも、「どれだけ崩れないか」「いかにきれいに見せられるか」
ということを、どの化粧品メーカーも、こぞって競っていたように思います。
ファンデーションを塗る、ということは、「肌に悪いこと」である。
それはもう、間違いのない事実だったんじゃないかな、と思います。
その後、「メイクもスキンケア」にシフトしていき、ミネラルファンデーションは今や
「パウダーファンデ」か「リキッドファンデ」かそれとも「ミネラルファンデ」か・・
のように、「3者択一」の域にまでなるほど、世の女性に、広く認知されるようになりました。
私は個人的に、薬事法で、「化粧品の全成分が義務付けられたこと」が、
「メイクもスキンケア発想」⇒「ミネラルファンデの定着化」の一つのきっかけであったのではないか、と思っています。
それまでは、旧指定成分のみ、表示が義務付けられていてただけでしたよね。
「表示成分:パラベン・BHT・・・」みたいな感じで。
それが、全成分表示されたことにより、今まで消費者は知る由もなかった
「化粧品が何でできているのか」・・・
その全貌が、明らかになってしまったのですからね。
ずらずら・・・っと並ぶケミカル成分の嵐。
これには、多くの女性が、
「マジで?化粧品ってこんな化学成分だらけなの?」
「これってほんとに肌に塗っても大丈夫なの?」
そう、不安になったのは、まぎれもない事実だと思うんですね。
少なくとも私はそんな消費者の一人でした。
そんな背景があり、きっと女性たちは成分を気にするようになり、
また、メーカーサイドも、全貌を明らかにしなきゃいけなくなって、かなり、成分には敏感に、開発することを強いられてきたんじゃないかな。
その結果、スキンケア化粧品はもちろん、「メイクもスキンケア発想」となり、
突き詰めていったところ、「ミネラルファンデーション」に、行きついたのではないでしょうか。
ミネラルファンデーションも、今では、
「ミネラルオンリーのもの」から
「ミネラルとうたいつつ、ほぼケミカルなもの」まで、
かなり多くの商品が発売されています。
どんなものがいいのかは、合う成分も人によってさまざまなので一概には言えませんが、
肌へのやさしさを重視するのなら、
「極力ケミカル成分の少ないもの」を選び、
崩れなさを重視するのなら
「ケミカル成分の多いもの」を選んでももちろんいいと思います。
その日の予定や、肌調子に合わせてうまく選べたらいいですね。